研究課題
基盤研究(C)
行為指示とは言語コミュニケーションのもっとも重要な目的の一つである。当該研究者は、過去の研究でフィクション作品、つまり書かれた会話データの調査を行い、 (i)英語の個々の間接行為指示文は行為指示文の共起率が異なり、(ii)間接行為指示文ともっとも共起しやすい行為指示文は命令文であること、(iii)間接行為指示文と命 令文は構文の意味の抽象度が異なる、という知見を得た。本研究は、(i)~(iii)の知見が話された会話をどの程度説明するかを検証し、背後にある認知原理を提案することを通して、英語の行為指示文の談話特性を浮き彫りにするものである。