研究課題/領域番号 |
23K00606
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
佐々木 良造 静岡大学, 国際連携推進機構, 特任准教授 (50609956)
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研究分担者 |
八重樫 理人 香川大学, 創造工学部, 教授 (30410848)
尾沼 玄也 拓殖大学, 国際学部, 准教授 (50635696)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 多読 / 教室内多読 / 教室外多読 / 読みのデータ / 読書記録のオンライン化 / Extensive Reading / 読書量 / 読み速度 / 多読支援システム |
研究開始時の研究の概要 |
多読(Extensive Reading)は読みの流暢さの向上に資する言語教育活動として知られているものの、多読の成果・効果が客観的に示されていないことから、懐疑的な目が向けられているのも事実である。本研究はこうした状況を打開し、多読の成果と効果を客観的に示し、多読をデータに裏付けられた言語教育方法として確立させる。そのため、多読学習材そのものの(1編ごとの文字数・レベル・リーダビリティ)、読むことで得られるデータ(総読書文字数・読み速度・内容理解確認問題正答数)、読み手である日本語学習者の属性の相関関係を検討し、多読指導のめやすとなる指標を開発する。
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研究実績の概要 |
多読に関する読みのデータを漢字圏・非漢字圏学習者から収集するため、漢字圏は元智大学(台湾)、非漢字圏はガジャマダ大学(インドネシア)、マレーシア日本国際工科院(マレーシア)、ハノイ国家大学外国語大学日本語日本文化学科(ベトナム)、サイアム大学(タイ)の5大学と研究協力関係を構築した。上記5大学のうち、元智大学、マレーシア日本国際工科院、サイアム大学の3大学で多読の試験的導入を行った後、データ収集を開始した。ガジャマダ大学とハノイ国家大学外国語大学の2大学は本報告書執筆時現在、導入の準備中である。 多読に関する読みのデータの分析として「中上級学習者による多読学習材の主観的難易度評価と日本語文章難易度判定システムの結果の比較―学習者の選書をサポートするために―」(日本語プロフィシェンシー研究学会2023年度研究大会)を発表した。この発表に基づく研究ノートが日本語プロフィシェンシー研究学会誌に採択され、2024年度に公刊される。 上記に加え、これまで紙媒体に記録されてきた多読の読書記録をGoogle Formで作成しオンライン化した。現在、元智大学とサイアム大学の教室内多読実践で用いている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
応募時は東アジア・東南アジアの12大学から協力を得たが、研究開始前後に、協力者の所属の異動、授業担当科目の変更、産休等の理由により、協力は5大学に留まった。また、新たな協力先には、多読を始める環境整備、教室内・教室外多読の試行、授業シラバスへの取り込み方の助言(教室内多読)といったサポートが必要となったため、データ収集の開始時期が当初予定より遅れた。 また、多読実施までのサポートにエフォートを割いたため、当初予定であった多読アプリの開発に着手できなかった。結果としてGoogle Formを利用してデータ収集が可能となったが、今後は当初の予定どおり、スマートフォンやタブレット、あるいはウェブサイトから多読に関するデータを収集・分析できるシステムを開発しなければならない。
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今後の研究の推進方策 |
継続して、東アジア・東南アジアにおける教室内・教室外多読の実践を行い、各大学において多読が定着するよう、サポートを続ける。また、各大学での多読の実践報告を日本国内外の学会・研究会で発表する。 紙媒体の読書記録あるいはGoogle Form上での読書記録を置き換え、多読の効果を量的に実証するためのデータ収集ツール、あるいは学習者と教員をつなぐツールとして読書記録アプリの開発を進める。 また、2023年度に分析した、多読学習材の主観的な難易度評定とjReadabilityで算出された難易度の比較に加え、多読学習材のおもしろさの主観的評価、読み速度を分析し、客観的なデータに基づく多読実践の提案を行う。
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