研究課題/領域番号 |
23K00706
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
近藤 隆子 法政大学, 文学部, 講師 (60448701)
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研究分担者 |
白畑 知彦 静岡大学, 教育学部, 特任教授 (50206299)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 動詞構造に関わる誤り / 自動詞の過剰剰受動化 / 主語名詞句の有生性 / 第二言語習得 / 英語教育 / 効果的な指導法 / 学習者主体の学び |
研究開始時の研究の概要 |
日本語を母語とする英語学習者(JLEs)に見られる自動詞と他動詞に関わる誤りを収集・分析し、それらを体系的に整理した上で、どのような指導法が誤りを減らすのに効果的か、実証的に調査する。日本の英語学習環境で活用できる具体的な指導法を提案することが目標である。自動詞、他動詞に関するJLEsの誤りを大雑把に分析するのではなく、具体的にどの動詞やどのような主語名詞句で誤りが起こりやすいかを明らかにする。さらに、提案する指導法については、アクティブ・ラーニングを取り入れた学習者主体の方法を考案し、学習者に深い理解を促すよう指導し、どの校種(中、高、大)や教師であっても容易に採用できる方法を見出していく。
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研究実績の概要 |
本研究は、日本語を母語とする英語学習者にみられる自動詞の過剰受動化が、どのような名詞句を主語として取る場合に起こりやすいか、自動詞と他動詞の項構造の混同、および他動詞の目的語欠如がどのような動詞で起こりやすいかを明らかにした上で、それらの誤りを英語学習者が理解し改善するためにどのような指導法が有効であるかを実証的に検証し、その研究成果を教育実践の場に応用することを目的としている。自動詞、他動詞に関する英語学習者の誤りを大雑把に分析するのではなく、具体的にどの動詞やどのような主語名詞句で誤りが起こりやすいかを明らかにする。 初年度は、まず、自動詞の過剰受動化の誤りに関する先行研究の結果分析と誤りの傾向調査を行なった。その結果、英語学習者による自動詞の誤りは、全ての自動詞、他動詞に対して均等に生じたり、また無生物名詞句が主語の時に必ず起こるわけではなく、むしろ、ある特定の動詞や名詞句で顕著に現れる可能性の方が高いことがわかった。これらの結果をもとに、今までの先行研究ではあまり調査されていない主語名詞句の細かな分類による受動態過剰般化の傾向を調べる実験をデザインした。具体的には、文法性判断テストを使い、一つの動詞が、有生性に関して異なる特徴(人間、乗り物、(動きのない)物体)を持つ名詞句を主語とするとき、自動詞の過剰受動化の容認度に差があるかどうかを、研究代表者と研究分担者が教える大学の英語授業の中で調査した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度は、まず、自動詞の過剰受動化の誤りに関する先行研究の結果を分析し、誤りの傾向調査を行なった。その結果、日本語を母語とする英語学習者の自動詞に関する誤りは、すべての自動詞で均等に生じたり、また無生物名詞句が主語のときに必ず起こるわけはなく、むしろ、ある特定の動詞や名詞句で顕著に現れる可能性の方が高いということがわかった。したがって、実験分析では、自動詞、他動詞、そして、有生物、無生物主語句という大きな括りではなく、指導に役立つように具体的にどの動詞や名詞句の組み合わせの場合に誤りが起こりやすいのかまで検証した。現在、実験結果の分析をし、明らかになった問題点・疑問点について検証する準備をしている。よって、研究はほぼ研究計画通りに進んでいると言える。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、2023年度の実験結果のまとめと学会、論文等での発表に加えて、自動詞と他動詞の項構造の混同および他動詞の目的語欠如の調査を行う予定である。具体的には、まず春学期に、自動詞の過剰受動化の実験結果のまとめを行い、学会等で発表する。同時に、自動詞と他動詞の項構造に関する実験の準備をする。研究代表者、研究分担者の二人で、これまでの先行研究などを調査し、慎重に実験方法を決定し、秋学期に、実験を行う予定である。
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