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台湾と日本におけるEMI(英語を媒介とする授業)の現状調査と指導への提言

研究課題

研究課題/領域番号 23K00710
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02100:外国語教育関連
研究機関立命館大学

研究代表者

大賀 まゆみ  立命館大学, 言語教育センター, 嘱託講師 (40737839)

研究分担者 山中 司  立命館大学, 生命科学部, 教授 (30524467)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードEMI / 台湾の英語教育 / 大学の英語教育 / EMIにおける教員のストラテジー / EMIでの母語使用 / 大学教育 / 教員の言語使用 / 質問紙調査
研究開始時の研究の概要

英語で開講される授業、EMI (English as a Medium of Instruction)を採用している台湾及び日本の大学の複数のクラスで、学生のEMIに対する認識、並びにEMIを実施する教員の効果的な言語使用と英語の調整を明らかにするために、EMIを受講している学生に対しては、アンケート調査とインタビューを実施し、教員に対しては授業分析とインタビューを行う。

研究実績の概要

本年度は日本の4大学5つ、台湾の1大学3つのEMI(English as a Medium of Instruction)クラスにおいてデータ(授業録画・pre/post学生アンケート・教員と学生インタビュー)収集を行った。日本で収集した授業録画・インタビューの書き起こし、アンケートについては下分析を終え、学生の受講動機と教員の日本語使用の2点について分析を行った。preならびにpostアンケートに共通して参加した56名のデータの分析から、英語力、特にスピーキング力を上げたいという目的で受講した学生が最も多い一方、最終的には科目の知識がついたと回答した学生が最も多く、学生のEMI受講動機と受講後に得たと考える成果にギャップがあったことがわかった。この結果については一部シンポジウムにてポスター発表を行った。また授業録画分析と4名の教員インタビューを、授業での教員の日本語使用に焦点をあてて分析した結果、日本語使用率は0%~24.4%であった。教員は、生徒の不安を取り除くため、時間を節約するため、難しい単語を訳すため、日本に関する情報を共有するために日本語を使用していた。EMIクラスにおいて内容理解を促進する教員の言語調整の詳細や、授業の中での工夫、学生側の認識については現在分析中である。
台湾で収集した授業・インタビューデータについては現在書き起こし中である。アンケート調査はpreについては完了しており、6月のpost調査を待って分析開始予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

当初2023年度(本年度)と2024年度の2年をデータ収集期間とし、台湾と日本でデータを収集予定であったが、本年度、データ収集を台湾と日本において実施することが出来た。具体的には日本の4大学5クラスにおいて、4月-7月にEMIクラスにおける学生の認識・内容理解に有効だと思われる教員のストラテジーについてのアンケート(pre-postの2回)、各クラス1-2回の授業録画、教員4名と学生12名へのインタビューを実施した。また3月には同様の調査を台湾の1大学3クラスにおいて実施した。日本で収集したデータは、授業・学生と教員へのインタビューの書き起こし、アンケートの下分析を既に終えており、8月に行われる学会で発表予定である。
台湾で収集したデータについては現在書き起こしをおこなっており、未収集のデータは6月の台湾でのpostアンケートのみとなった。

今後の研究の推進方策

当初2年で収集する予定であったデータを台湾のpostアンケートを除き、今年度収集できたため、2024年度は収集データの分析を行って行く予定である。日本で収集したデータについては授業・インタビューの書き起こし、アンケートの下分析は終わっているが、今後多角的でより詳細な分析が必要である。また現在台湾のデータについては下分析中であるが、こちらもさらに詳しい分析が必要である。2024年度は日本で収集したデータの分析結果から得た知見を学会で発表し、その後日本と台湾の分析結果の比較・考察を行い、これも学会発表を行っていき、最終的に論文化したい。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2024 2023 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (3件)

  • [国際共同研究] 国立高雄科技大学(その他の国・地域)

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 小中学校英語教師の英語使用の変化とその要因 ―台湾における縦断的研究の結果から―2024

    • 著者名/発表者名
      大賀まゆみ
    • 雑誌名

      JACET関西支部紀要

      巻: 26 ページ: 20-36

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 必修英語授業におけるChatGPT活用の試み2024

    • 著者名/発表者名
      大賀まゆみ・豊島知穂・山中司
    • 雑誌名

      JAAL in JACET Proceedings

      巻: 6 ページ: 65-68

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 動画視聴によるプレゼンテーションの振り返りの実践報告:プロジェクト発信型英語プログラムにおいて2024

    • 著者名/発表者名
      大賀まゆみ・三木訓子
    • 学会等名
      JACET 関西支部 2023年度支部大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 必修英語授業におけるChatGPT活用の試み2023

    • 著者名/発表者名
      大賀まゆみ・豊島知穂・山中司
    • 学会等名
      JAAL in JACET 学術交流集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] Japanese University Students’ Reasons for Taking an EMI Course: A Preliminary Investigation of Teacher Talk Analysis in EMI Courses in Japan and Taiwan2023

    • 著者名/発表者名
      OCHIAI Yoshimi, OGA Mayumi
    • 学会等名
      R-GIRO「記号創発システム科学創成:実世界人工知能と次世代共生社会の学術融合研究拠点」シンポジウム
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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