研究課題
基盤研究(C)
13~15世紀の「東アジア」史の基本資料『元史』と『明実録』の記述を、近年利用が可能になった国内外の膨大な多言語文献と図像・文物資料によって徹底的に照合・検証し、アフロ・ユーラシア史の文脈のなかで読み直す。モンゴル帝国が自らの版図及びユーラシア東西の諸国との折衝・接触のなかから、どのような選択・融合・昇華をなして新たな「知」――政治・経済・軍事・外交のシステムと文化を創りあげたか、その「知」がどのように各地に伝播し影響を与えたか、且つどのように後世に継承されたか、一つ一つ実証してゆく。国内外の東洋学・西洋学・日本学・科学技術史等の欠落部分を補い、各分野への発信・接着を図る。