研究課題/領域番号 |
23K00809
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小宮 木代良 東京大学, 史料編纂所, 教授 (90186809)
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研究分担者 |
伊藤 昭弘 佐賀大学, 地域学歴史文化研究センター, 教授 (20423494)
石津 裕之 東京大学, 史料編纂所, 助教 (50812674)
及川 亘 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (70282530)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 佐賀藩 / 鍋島直茂 / 鍋島勝茂 / 家臣家史料 / 年次比定 / 居所確定 / 近世大名 / 近世初期 / 大名家家臣 / 坊所鍋島家 / 公儀権力 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、近世初期における大名発給の無年号文書群の研究資源化を、佐賀藩家臣坊所鍋島家史料を対象として行う。これは、幕藩制国家の成立過程分析の前提としてもっとも緊要な作業が、近年停滞しているとの問題認識による。具体的には、当該期の鍋島直茂および同勝茂の発給文書約500点について、これまで十全に追究されてこなかった年次や受発給者の居所についての情報を検討し、その根拠も含めた現段階でのメタデータを確定することを目的とする。この作業は、佐賀地域の研究者と東京大学史料編纂所の協力の中でこれまでに形成された研究グループが行う。
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研究実績の概要 |
対面形式の研究会としては、まず、6月17日~19日に、史料編纂所において、共同分析のための今年度の第1回研究会を開催した(参加14名)。つぎに、11月10日~13日には、佐賀県立図書館において、第2回研究会を開催した(参加14名)。史料編纂所で研究会を行う際には、同所所蔵の関連史料を多く利用し、対して、佐賀県立図書館において行う際には、同館所蔵の坊所鍋島家文書原本の参照を行った。これらの共同作業による作業の途中経過は、共同研究システムを利用して、参加者が常に相互に確認できるようにしている。また、Zoom利用による研究会としては、6月26日と11月27日に、それぞれ直近の対面式研究会の際に残された部分について補うための研究会を行った(いずれも14人参加)。 第2回研究会開催中の11月11日には、シンポジウム「坊所鍋島家文書を読みなおす-成立期の佐賀藩と江戸幕府-」を佐賀市において開催し、87名の参加者があった。 これらの研究会は、東京大学史料編纂所共同利用・共同研究拠点における特定研究経費のプロジェクト(近世大名家臣家史料の「読み直し」と研究資源化)と連携しながら実施し、その旅費については一部を支出した。当初の予定では、坊所鍋島家文書のうち、未整理分を中心とした原本史料調査を行う計画を立てていたが、参加者の予定があわず、年度内には実行できなかったため、2024年度に実行することとした(2024年4月、2024年度の調査作業として全員参加により実施した)。 さらに、共同研究では支出分が確保しにくい関連の史料コピーや文献の購入を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の目的としている坊所鍋島家文書中の鍋島直茂文書・同勝茂文書、総計約500点のうち、初年度の本年度までに、230点分の検討を終えた。
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今後の研究の推進方策 |
残る2024年度と2025年度で、坊所鍋島家文書中の鍋島直茂文書・同勝茂文書、総計約500点の検討を終えるとともに、未整理分の検討・調査を進めていく。
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