研究課題
基盤研究(C)
近世の天皇・朝廷や朝幕関係、公家社会について研究の成果と、幕末維新史研究とを接続することをねらい、幕末維新期における公家社会の構造的把握に向けた基礎的研究を行い、当該期の政治・社会史研究の一助とする。18世紀後半以降、公家の諸階層にみられる身上がり意識の高まりとともに、身分秩序の激しい動揺が生まれ、摂家による公家支配が揺らぐなか、公家諸階層の政治関与が起こったが、本研究では、幕末維新期における公家社会の多面的な認識の抽出を試みる。その際、幕末維新期に公家の家臣編成や統制がいかに行われ、どのような「家政」が運営され、いかなる変容がみられたか、実証的なアプローチを通してその基礎的研究を行う。