研究課題
基盤研究(C)
従来、高度経済成長期の職業安定行政は、東京をはじめ大都市圏への一極集中を目指す青少年たち、いわゆる「集団就職」が、教育学、社会学、経済学において明らかにされてきた。これに対して本研究は、歴史学の立場から、高度経済成長期における職業安定所(以下、職安)の活動実態を一次史料から検討し、当該期の職安の歴史的役割を、政策的運用の論理と、都市および地方社会の動向、そして職安職員の視点もふまえて明らかにするものである。