研究課題/領域番号 |
23K00833
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 北九州市立自然史・歴史博物館 |
研究代表者 |
日比野 利信 北九州市立自然史・歴史博物館, 歴史課, 学芸員 (90372234)
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研究分担者 |
松本 洋幸 大正大学, 文学部, 准教授 (30757993)
季武 嘉也 創価大学, 文学部, 教授 (40179099)
中村 尚史 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (60262086)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 石炭 / 筑豊 / 北九州 / 政治 / 都市社会 / ネットワーク / 麻生太吉 / 安川敬一郎 / 石炭資源 / 中央と地方 / 北九州・筑豊 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は近代日本における「石炭資源と政治・社会」の問題について、一次史料に基づいて正面から切り込む野心的なものである。具体的には日本最大の産炭地「筑豊」の炭鉱家の政治活動や思想・役割に注目する。筑豊炭鉱家の麻生太吉・安川敬一郎・松本健次郎などに関する日記や書簡といった一次史料、彼らが深く関わった鉄道・港湾会社の関係資料を駆使して、中央-地方および地域内部の政官財界を通じた重層的・広域的なネットワークを明らかにし、中央-地方や地域内部を貫く政治システム、さらに拠点的な都市社会ガバナンスが形成される過程と歴史的意義を明らかにする。
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研究実績の概要 |
平成31年度に開始した共同研究「石炭資源の発見と近代政治システムの形成」の研究期間がコロナ禍の影響を受けて2年間延長したことによって、その最終年度と本研究「石炭資源をめぐる政治と都市社会」の初年度が重複し、経費の使用は少額にとどまったが、研究活動は同時進行した。同様に九州大学の「麻生家文書」整理・研究プロジェクトと連動して、麻生家文書の調査・研究を主たる対象としたが、前研究では麻生太吉日記をテキストとする共同研究会を実施したのに対し、本研究では麻生太吉や麻生家関係者が発信した書簡の草稿集をテキストにして、共同研究会を実施した。 具体的には、各回の担当者が1年または半年分の書簡(草稿)1通ずつの細目録を作成し、テキストとともに参加者で共有し、各自の関心に従って関連資料等を交えてレジュメを作成し、それらを共有して、オンラインで報告や意見交換をおこなった。様々な案件について、麻生太吉が誰とどのようなやりとりをして、どのような活動をおこなったか、特に本研究の主題である「政治と都市社会」に関わって明らかにしていく基盤となるデータと情報が集積されている。今後もこのような研究会を継続して、細目録のデータベース化を図る。 麻生太吉宛ての膨大な書簡史料については、九大のプロジェクトでも後半で整理を予定しており、私たちの共同研究においても最も重要な研究対象である。これまでいくつかの年代の書簡を対象に試験的な整理をおこなったが、発信書簡(草稿)と合わせて年代を設定して、本格的な調査をおこないたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
先行する共同研究の研究期間を延長し、最終年度が本研究の初年度と重複することになったため、経費の使用は少額にとどまったこともあり、実施すべき作業や課題と比べると、やや遅れていると言わざるを得ない。それでも事前の準備を伴う共同研究会を定期的に実施することができ、今後の研究計画をより精緻化することができたので、残り2年間で確実に進行していきたい。
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今後の研究の推進方策 |
麻生家文書のうち麻生太吉および麻生家関係者が発信した書簡の草稿をテキストとする共同研究会を定期的に実施するとともに、それと関わる年代を優先して、膨大な書簡史料の調査を実施する。これらの作業をとおしてデータベースが作成されるので、最終年度に作成予定の報告書に掲載する予定である。 次年度(令和6年度)にはこれまでの研究成果のうち筑豊炭鉱家と地域政治(福岡市)への関わり合いについて、九大等とも協力したシンポジウムの開催を計画している。そのための準備や当日の成果についても本研究に反映させていきたい。
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