研究課題
基盤研究(C)
本研究課題では、旧日本帝国圏における残留問題の統合的研究を行なう。残留現象は、従来は引揚げの対となる現象でありながら例外的現象のように研究上も扱われてきたが、本研究では境界変動がもたらす必然的で普遍的な現象であることを示す。本研究では外交史料館資料と国会会議録を中心的一次史料として、冷戦期に日本政府が直面していた在外国民に対する国民再編問題に着目し残留現象と残留問題の全体像を明らかにする。