研究課題
基盤研究(C)
新出の山根書簡は、日中戦争下の1941年と1942年において、日本人研究者が中国においてどのような学知形成を行ったのか、その実態と限界を示す重要史料である。また、当該時期の北京を中心とする中国と日本国内の社会状況をよく示しているので、これを翻刻・公刊して学界に提供する。山根書簡の内容を精査して、山根が戦後において難波宮の研究に邁進する契機が在外研究期間における学知形成にあることをしめす。山根書簡に現れる北京を中心とする中国、および留守家族のいる日本の社会情勢を研究する。