研究課題
基盤研究(C)
本研究で応募者は、宗教・宗派の面で多様な人々を内包したオスマン帝国において、近世期に政治権力が宗教的少数者の高位聖職者層をどのように帝国の統治に組み込んだのかを検討する。そのために、帝国人口の一割程度を占め、宗教的少数者としては二番目の人口規模を有したキリスト教徒アルメニア人の事例を主に取り上げ、その高位聖職者層の権限強化がいつ、どのような事情を反映して進んだのかを、オスマン帝国の行政文書をもとに分析する。