研究課題
基盤研究(C)
本研究の特徴は、(1) 海峡植民地からアンダマーンへと推移する流刑地の制度と、送り出し側のインド亜大陸の監獄制度との関連を、制度史的に考察すること、(2) ウルドゥー語とヒンディー語の現地語資料を利用し、被統治側にとっての流刑の意味を正確に捉えること、(3) 流刑制度と流刑地社会が独立後の歴史叙述の中でいかに表象されたかを分析することにある。研究の方法としては、流刑関係の政府の報告書や刊行物の分析と、刑務所などの関係機関や個人所蔵の資料の発掘、現地語の流刑体験記録などの読解を中心とする。