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近世環大西洋商業圏の形成と発展 -アンティル諸島関連史資料を中心に-

研究課題

研究課題/領域番号 23K00891
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分03040:ヨーロッパ史およびアメリカ史関連
研究機関千葉大学

研究代表者

大峰 真理  千葉大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (70323384)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2028-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2027年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワード小アンティル諸島 / サン=クリストフ島 / グアドループ島 / マルティニク島 / 宣教師記録 / 家系史研究 / 近世フランス / 環大西洋商業 / アンティル諸島 / 黒人奴隷 / サトウキビ栽培
研究開始時の研究の概要

研究代表者はこれまで、フランス本国で史料調査を重ね18世紀奴隷貿易を研究してきた。とくに近年は「船舶艤装申告書」を網羅的に調査分析し、貿易商人や船主たちによるアンティル諸島直行貿易とプランテーション経営の実態を解明した。その研究過程で代表者は「アンティル諸島事業の拡大要因は何か」という疑問をいだいた。そこで史料保存状況を調査したところ、実証研究に耐えうる質と量の史料群が保管されデジタル化も進んでいることがわかった。本研究はこのような史料群の調査・分析をとおして近世フランス国際商業の萌芽と展開をアンティル諸島側から考察し、環大西洋商業圏の実態解明に挑むものである。

研究実績の概要

本研究の初年度(2023年度、令和5年度)は、①フランス国立図書館②グアドループ県文書館③マルティニク県文書館に保管されデジタル化されてオンライン公開されている史資料を調査した。具体的には、①においては17世紀の宣教師たちが書き残した現地報告書、②と③においては公証人文書群(土地譲渡契約書、農園開設記録、夫婦財産契約書、遺産目録など)である。これらの史資料は、18世紀に拡大成長期を迎えるフランス国際商業-とりわけ環大西洋商業圏-の前史を実証的に考察・分析するために不可欠な歴史記録である。
またアンティル諸島の家系史研究協会がオンライン公開している情報を精査し、植民政策に参与した複数家系に関する史料情報を収集した。同時に、これまで日本国内では参照・紹介されていない個別研究の成果を収集した。これらは、小アンティル諸島の植民に関する歴史研究を進めるうえで重要な手がかりを与えてくれる。なぜならば、フランス王国政府が推進した植民政策において「誰が土地の管理・活用の実務を担ったのか」を具体的に解明できるからである。
加えて、共著論文執筆作業を進める中で、18世紀後半のフランス北西部諸地域の商品流通圏に関するあらたな知見を得たので、関連する史資料の収集も進めた。この作業は、本研究の最終目標の一つである「大西洋をはさんで向かい合う諸地域が形成・構築する商業圏の実態解明」に役立つものであり、本研究の可能性を押し広げることに貢献すると考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

初年度の研究計画の主眼であった小アンティル諸島地域の文書館が保管する史資料を閲覧・調査できた。一方、家系史研究を進めるための史料についてはデジタル化されていない実状があり、調査には制約があったため。

今後の研究の推進方策

家系史研究について、初年度の研究状況を補う必要があるため、調査対象をフランス国立図書館および国立古文書館に保管されている帰化関連文書にひろげ、閲覧する予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 『社会変容と民衆暴力』執筆論文名:「フランス革命期モージュ農村社会とジャック・カトリノ」2023

    • 著者名/発表者名
      須田努(編) 大峰真理(分担執筆)
    • 総ページ数
      321
    • 出版者
      大月書店
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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