研究課題
基盤研究(C)
近世以降の窯業地は現在も継続して生産しているところもあり、現在の「地域」をかたちづくっている。つまり過去の窯業遺跡は過去一時期の歴史を表すものだけではなく、現在を構成する一部でもある。こうした観点に立つと、窯業地の考古学的研究は現在の地域観や地域づくりに大きく関係すると言える。愛媛県砥部における近世・近代の砥部焼窯業に関わる遺跡を調査し、窯業地形成の歴史の一端を考古学的に明らかにする。窯業に関わる遺跡を調査し、窯業地形成の変遷の全体像を、そして窯跡を調査することで構造・規模や系統などを検討することで、その基礎研究としたい。