研究課題
基盤研究(C)
中央アジアのオアシス地帯は,一定以上の規模の可耕地を抱えつつシルクロードの重要位置を占めている。前イスラム期において,従来そこでは都市を中心とするオアシス国家(都市国家)が成立・発展してきたと考えられてきたが,その内実の理解においては不明な点が多い。本研究では,初期中世期のソグドを中心対象に,(1) 都市遺跡のデータベース化,(2) 都市遺跡の発掘,(3) 都市遺跡の構造分析・比較,(4) 出土資料の分析,これらの作業を柱として,オアシス国家の構造的特質を実証的に解明することを目指す。