研究課題
基盤研究(C)
武田信玄が構想した信玄堤に伴う治水施策を実証的・総合的に調査・研究して、その実態を把握し、特徴を明らかにすることを目的とする。信玄堤はどのような施設であったのか、またそれを築造し維持したのはどのような人々であったのかを究明する。そして当該期の治水事業や施設の情報を全国から収集して比較し、特徴を抽出する。信玄堤の構造を把握する方法としては地中レーダ探査を実施し、関係する文献史料や絵画資料と照合して、修復・破損の状況や構造変遷をつかむ。信玄堤を造営した人々の動向については、堤防の川裏側に造られた竜王河原宿を対象とし、検地帳などから治水技術者でもあった宿住民のあり方を探る。