研究課題/領域番号 |
23K00939
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03050:考古学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人大阪市博物館機構(大阪市立美術館、大阪市立自然史博物館、大阪市立東洋陶磁美術館、大阪 |
研究代表者 |
杉本 厚典 地方独立行政法人大阪市博物館機構(大阪市立美術館、大阪市立自然史博物館、大阪市立東洋陶磁美術館、大阪, 大阪歴史博物館, 主任学芸員 (70344364)
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研究分担者 |
豆谷 浩之 地方独立行政法人大阪市博物館機構(大阪市立美術館、大阪市立自然史博物館、大阪市立東洋陶磁美術館、大阪, 大阪歴史博物館, 係長 (40344379)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 産業マップ / 産業分布構造 / 地理情報システム(GIS) / 近世江戸 / 近世大坂 |
研究開始時の研究の概要 |
江戸時代の日本を代表する巨大都市、江戸と大坂の産業分布は、武家地・町人地の配置や交通網等に応じて、重層的かつ複雑な様相を呈する。大坂については産業マップを基に様々な職商についての分布が検討されているが、江戸では分布図を用いた分析が未だ十分にはなされていない。 そこで今回、新規に江戸の産業マップを作成し、産業立地と店舗展開の動態を可視化する。このために地理情報システム(GIS)を用いて考古資料と文献史料のデータを統合して分布図作成を行う。そして商品・サービスの特徴、消費形態から描かれてきた産業分布構造モデルを、都市条件を加えたより実態に即したモデルへと昇華させ、近世都市の産業分布研究に役立てる。
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研究実績の概要 |
江戸時代の日本を代表する巨大都市、江戸と大坂の産業分布は、武家地・町人地の配置や交通網等に応じて、重層的かつ複雑な様相を呈する。当研究では、地理情報システム(GIS)を用いて考古資料と文献史料のデータを統合して江戸の産業マップを作成し、産業立地と店舗展開の動態を可視化する。そして商品・サービスの特徴、消費形態から描かれてきた産業分布構造モデルを、都市条件を加えたより実態に即したモデルへと昇華させ、近世都市の産業分布研究に役立てる。 研究計画では、①ベースマップの作成、②産業データベースの作成、③産業マップの作成、④商品の特徴と消費についての分類、⑤産業マップの比較検討を踏まえた産業分布構造の新モデル提各段階に分けて行い、初年度と二年度とで①~④を予定している。 今年度は国立歴史民俗博物館の江戸職人データベースより42,073件の職人・商人のデータを収集し、『江戸買物独案内』の1,897件のデータに、各町名の座標情報を与え、江戸産業概略図を作成した。現在の地図上に分布を描く簡易の産業マップであるが、迅速に産業分布の可視化を行うことができ探査的媒介として⑤の産業マップの比較検討に有効と考えられる(未公表)。また、ベースマップ作成のため東京都市図と江戸切絵図をデジタル画像化してGISソフトであるQGISへ取り込む作業を一部行った。さらに大坂についてはこれまでのベースマップに新地の範囲や地形分類図を重ね合わせて、茶屋や芝居小屋の種類と立地について検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
展覧会業務を急遽担当することになり、十分な時間を割くことができず、既存のデータベースと新規入力データの重複確認作業、新規データ入力に遅れが生じた。
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今後の研究の推進方策 |
十分な時間を確保して、新規のGISデータの入力を行い、研究を継続する。 研究が遅れている中でも、国立歴史民俗博物館「江戸商人・職人データベース」の地名データに新たに座標値を与えることで江戸産業概略図を作成し、迅速な産業分布の比較が可能になった。しかし、武家屋敷や街道、河岸等の江戸の土地利用や地形と産業分布との関係は明らかとは言い難い。そのために初期の計画通り、ジオリファレンスを用いたより正確な都市のベースマップ作成と悉皆的な産業に関するデータの入力を継続する。 大坂については問屋(二十四組問屋仲間)や蔵屋敷など物流に関する産業や施設の分布を整理し、江戸(十組問屋仲間)との対比に備えていきたい。
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