研究課題
基盤研究(C)
地域博物館の主要資料である「民俗資料」について、収集保存と廃棄譲渡の選択指針を議論し、合意形成を行ない、現代的な命名法と検索用のデータセットを構築する。選択指針は情報整理と物品整理の両面から検討し、実際に資料廃棄を検討している博物館で試行する。メタデータは、アイヌ、本土、沖縄の国内3文化の資料で考察し、外国語での表現と普遍化を試みる。成果は学芸員の勉強会で議論し、公開フォーラムやウェブサイトで広範な利用を期待する。フランスと韓国の博物館関係者を召致して博物館と「民俗資料」に関する両国の状況を国内で共有する。本研究は、博物館活動の健全な展開には、資料の取捨選択が必要であるとの仮説の下に行なう。