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博物館が所蔵する古丁銀類の科学分析を通じた石州銀の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K00963
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分03070:博物館学関連
研究機関独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館

研究代表者

鳥越 俊行  独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館, その他部局等, 室長 (80416560)

研究分担者 井出 浩正  独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部, 室長 (20434235)
清水 健  独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部, 主任研究員 (80393370)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード古丁銀 / 石州銀 / 石見銀山 / 蛍光X線分析 / 博物館 / 微量元素
研究開始時の研究の概要

本研究は、博物館等に所蔵される16世紀後半から17世紀初めの古銀貨を対象に携帯型蛍光X線分析装置を用いて調査することで、世界に影響を与えた石見銀山の銀(石州銀)を解明することを目的とする。
古丁銀や豆銀などの古銀貨には、主成分である銀のほかに銅や鉛など多くの元素が含まれている。これら微量元素は銀を産出する鉱山の情報や製錬時の金属の濃集が反映されたものである。日本の博物館等に所蔵されている古銀貨類を共同で調査しデータを解析することで、世界に影響を与えた石州銀の実態解明を行うものである。

研究実績の概要

2023年度は、東京国立博物館が所蔵する古丁銀類のデータ整理を行うとともに、得られた成果を8月に開催された国際会議「2023東アジア文化遺産保存国際シンポジウムin札幌」にて発表し、中国の研究者らと意見を交換した。
石州銀の生産地である島根県から、報告書作成に伴い新たに確認された古丁銀の切銀などについて調査の依頼があったため、装置を持参して現地にて分析を行いデータを蓄積した。また、他の博物館が所蔵する古銀貨の所在確認を行った。
蛍光X線分析調査では、得られた測定値に誤差が生じるが、銀の標準試料を購入することで、測定精度を高めることが可能となった。
湿度が高い環境では銀は硫化や塩化により黒色化するため、湿度を低く保つためのデシケーターを購入し、銀製品の変質を防ぐ対策を講じた。また、資料の表面観察用に実体顕微鏡を購入した。
当初予定になかった島根県出土資料を新たに調査できたことから、140年以上前に東京国立博物館所蔵となった資料の価値が明らかとなるなど一定の成果が得られた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

計画は予定より少し遅れているが、誤差の範囲である。当初計画では、東京国立博物館所蔵資料を2023年度に追加調査する予定であったが、次年度に繰り延べした。また、他の博物館が所蔵する資料についても、調査許諾の調整に手間取り、いくつかは次年度に繰り延べした。しかし、当初予定になかった資料を新たに調査できたことから、140年以上前に東京国立博物館所蔵となった資料の価値が明らかとなるなど一定の成果が得られている。

今後の研究の推進方策

今年度は、他の博物館が所蔵する古丁銀類や、発掘で出土した古丁銀類の調査分析に向け、博物館や教育委員会に対して調査許諾の手続きを進め、年度内に複数機関の古丁銀類を調査する予定である。また、成果を学会等で報告する予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 16世紀から19世紀にかけて日本で鋳造された古銀貨の蛍光X線分析2023

    • 著者名/発表者名
      鳥越俊行、井出浩正、清水 健
    • 学会等名
      2023東アジア文化遺産保存国際シンポジウムin札幌
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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