研究課題/領域番号 |
23K00967
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03070:博物館学関連
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研究機関 | ふじのくに地球環境史ミュージアム |
研究代表者 |
早川 宗志 ふじのくに地球環境史ミュージアム, 学芸課, 准教授 (80783828)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 学校標本 / 剥製標本 / 岩石標本 / 学校 / 標本 / 生物 / DNA |
研究開始時の研究の概要 |
明治・大正・昭和初期にかけての教育機関では博物教育が取り入れられていた。そのため、小・中・高校には、標本販売業者から購入した標本が揃えられていたが、これまでその学術的価値を評価される機会がほとんどなかった。本研究では、過去の生物多様性評価に対する新しい切り口として教育機関に所蔵されている学校標本がDNA解析から活用できることを明らかにする。さらに、学校標本の活用方法をマニュアル化することで授業での活用および博物学の裾野を広げる活動を実施することを目的としている。
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研究実績の概要 |
明治・大正・昭和初期にかけての教育機関では博物教育が取り入れられていた。そのため、小学校・中学校・高校などには、標本販売業者から購入した各種の標本が揃えられていた。しかしながら、自然史的な視点からこれまでその学術的価値を評価される機会がほとんどなかった。本研究では、過去の生物多様性評価に対する新しい切り口として教育機関に所蔵されている学校標本がDNA解析から活用できることを明らかにする。さらに、学校標本の活用方法をマニュアル化することで授業での活用および博物学の裾野を広げる活動を実施することを目的としている。 初年度は、静岡県内の2つの高校から、剥製標本の寄贈および岩石標本の移管を実施することができた。岩石標本に関して、静岡県内の10の公立高校の所蔵セットを調査した。岩石標本の購入年や種類、箱数について解析を行った。高校地学は、理科4科目(物理・生物・化学・地学)のなかでも選択・必修化の経緯が異なる。そのため、岩石標本の特色は他の生物標本との収集・利用などの経緯の違いを反映している可能性が示唆された。また、学校標本に関する解説記事を2誌において執筆した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
静岡県内の2つの高校から、剥製標本および岩石標本の寄贈および移管の手続きを実施することができた。学校標本に関する解説記事が2誌に掲載された。
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今後の研究の推進方策 |
まとまった校数・点数が移管・調査することができた高校に旧蔵されていた岩石標本についてその特徴を引き続き解析する。特に標本販売業者による既製品が入手できていることから、理科4科目(生物・物理・化学・地学)の中でも必修化の経緯が異なる地学標本の解析を実施する。学校標本を用いてDNA解析を実施する。
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