研究課題
基盤研究(C)
本研究は,これまでの研究で解明した点(地場産業の存続における規模・戦略を異にする多様な企業の存在,リーディング企業の存在,同業者組合の戦略の3点の重要性)を踏まえ,グローバルニッチ企業のグローカルな展開に着目し,地方においてグローバルニッチ企業の多い四国と北陸地方を事例地域として,国内外での聞き取り調査を中心とする現地調査を通して,ポストコロナ時代における地方企業の生存戦略の導出を目指す。グローバルニッチ企業のグローカルな展開の特徴を分析するに当たり,企業内および企業・関係機関間の人的関係(パイプライン)の態様に注目する。理論面では雁行形態論とパイプライン論を「関係性概念」により接合する。