研究課題
基盤研究(C)
本研究は、ブルガリア(出身者)を事例に、国内外の移動および再移動にともない、人がある場所で社会関係をどのように(再)構築し、また、自らをとりまく環境とどのように関係を築きながら「居場所」をかたちづくろうとするのかを、フィールドワークを主たる手法として実証的に明らかにすることを目的とする。本研究課題は、人類学における、人間を含む多種の関係性に注目する潮流や文学研究におけるエコクリティシズム、さらにはそれらを統合する環境人文学領域の研究に刺激を受けて立案されたものであり、人と人との関係性だけでなく環境との絡まり合いも視野に入れたうえで、人間と場所、そして帰属について再考することを目指す。