研究課題
基盤研究(C)
研究代表者が調査地としてきたソロモン諸島マライタ島では、アシ(海の民)と呼ばれる人々が、サンゴ礁に人工の島々を築き、漁撈を主な生業として暮らしてきた。しかし近年、地球温暖化によるサンゴ礁生態系の崩壊などにより、アシの生活が危機にさらされていると言われる。そうした中、同島では複数の国際NGOによるサンゴ礁保全プロジェクトが進められている。それでは、このような保全プロジェクトの現場では、現地の人々と科学者・活動家の双方において、「自然」像のいかなる変容が生じているか? 本研究ではこのような問いに、メラネシアでのフィールドワークと科学人類学のアプローチを組み合わせて取り組む。