研究課題
基盤研究(C)
本研究では、聖書から1981年の廃止にかけてのフランスにおける死刑の歴史を、法制史・政治史・思想史・社会史・文化史の視点から、日本との比較を交えて研究する。その際、さまざまな一次資料を用い、各時代の刑事法レジームにおける死刑の位置づけ、死刑をとりまく政治的・思想的背景、さらには、各時代の社会における死刑の意義とその文化的背景も明らかにする。その際、死刑を推進する側と、廃止を目指す側の両方に注目し、廃止ありきの単線的なシナリオを描かないようにする。