研究課題
基盤研究(C)
今日、国家間や国際組織を通じた協力という枠組みを超える事業・活動が、急速に進展している。公的主体と私的主体による自発的・持続的な連携体に政府が参加・関与し、そこでの合意が国内での政策形成や規範定立に牽連するとすれば、そうした政府の対外的活動の統制が問題となる。また、越境的に活動する私的主体は、政策プログラムや規範の形成・実施に関与するとともに、政府や国際機関による法的統御を超えるポテンシャルを有しており、政府の活動に看過できない影響を及ぼす。本研究は、そうした局面に関わる政府活動に対する憲法的統御の可能性を検討する。