研究課題
基盤研究(C)
本研究は、2023年3月に合意された国家管轄権外区域の海洋生物多様性の保全と持続可能な利用に関する国連海洋法条約の下の協定(以下、BBNJ協定)が、国連海洋法条約を中心とする既存の海洋法秩序に及ぼす影響を明らかにすることを目的とする。具体的には、①BBNJ協定の内容と国連海洋法条約の内容の関係について、BBNJ協定の各構成要素に即して各論的に整理を行った上で、②BBNJ協定が全体として現行の海洋法秩序に及ぼす影響について、「公海の自由」といった基本的な原則や、活動別の規律といった現行海洋法が採用するアプローチへの影響などを中心に検討する。