研究課題
基盤研究(C)
本研究は,契約上給付された目的物が契約の内容に適合しない場合(目的物の契約不適合の場合)に債権者(買主等)に認められる各種の救済手段について,それぞれの救済手段の趣旨・目的を踏まえて,それらの救済手段が相互にどのような関係に立つのか(各救済手段の優劣関係や重複行使の可否)を明らかにすることを目的とする。わが国における契約不適合に対する各種の救済手段の規律内容を整理・分析するとともに,ドイツ法等の外国法を比較法的な手がかりとして,それらの救済手段の相互関係を分析することにより,上記の問題について,改正民法における解釈・運用の指針を提示することを目指す。