研究課題
基盤研究(C)
売買契約は、諾成・双務・有償契約である(民法555条)が、このうちの「双務性」と「有償性」は、従来は明確に区別されていなかった。しかし、契約の双務性からは、同時履行の抗弁(民法533条)、危険負担(民法536条)、契約の解除(民法541条以下)などの法理が導かれるのに対して、有償性がもたらす帰結は明確ではない。本研究は、双務性と有償性のの異同から、売買契約の本質を探究することを目的としている。