研究課題/領域番号 |
23K01238
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分06010:政治学関連
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
河崎 健 上智大学, 外国語学部, 教授 (20286751)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2025年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ドイツ / 連邦議会 / 政党 / 女性議員 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、ドイツ連邦議会に焦点を当てて、女性議員を数多く輩出することがなぜ可能になったのかを探ることを目的としている。本研究が仮説的に想定していることは、「社会状況における男女格差と、政治職における男女の代表度の違いの間に存在する政治制度と政治過程の仕組みが、女性の代表の有り方に影響を与えている」ということで、具体的な考察分野として次の3点を取り上げる。ドイツにおける①選挙過程における男女代表差是正措置、②議会内での女性議員の利益代表のための制度的措置、③政党・団体内の女性組織を通した女性候補者の補充と養成、である。
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研究実績の概要 |
ドイツの連邦議会議員の団体活動について、2度の渡独により、資料収集をすることができた。2023年8月の渡独の際には、フランクフルト国立図書館にて連邦議会議員ハンドブックの詳細版を閲覧し、公開されている議員の団体活動のデータを集計することができた。さらに、州議会議員のデータおよび先行研究の渉猟も行うことができた。 2024年2月・3月の渡独の際には、フランクフルト国立図書館にて、連邦議会議員規則および連邦議会選挙制度改革の最新情報についての資料収集を行うことができた。さらに、2024年2月に行われたベルリン州における連邦議会やり直し選挙の経過と動向・ショルツ政権の最新動向について、識者と意見交換することができた。 2023年2月に実施されたベルリン州議会選挙のやり直し選挙については商業誌に、2021年12月成立のショルツ政権の政策面での中間評価については学内の叢書に、それぞれまとめて成果発表することができた。また、ドイツ連邦議会選挙制度改革の最新動向について、2021年連邦議会選挙前から現在までに至る改革論議の進展、実際に行われた選挙制度改革法案についての分析を行い、研究会での研究発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上記のように、連邦議会議員の団体活動についての情報収集を行うことができた。現時点では、これらのデータを研究者のSPSSデータベースへの打ち込み作業を行い、併せて、すでに終えることができた州政府閣僚=連邦参議院構成員のデータから、そのキャリアの傾向を分析しているところである。先行研究については、二次文献を中心に資料を収集することができ、それらの読解を行っているが、入手したすべてを読了するには今しばらく時間がかかる。その他に、関連する研究としてショルツ政権の政策分析を論文として執筆し、ドイツ連邦議会選挙制度改革の最新動向について研究発表を行った。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度までに収集した資料のデータベース化を完成させる・収集した二次文献を読み進める・州議会議員のデータ分析を論文にまとめる。目下のところは以上を今年度の主な作業として進める予定である。さらに、ショルツ政権のその後の動向や選挙制度改革論議のその後の進展なども適宜、追っていく予定である。
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