研究課題
基盤研究(C)
サービス業中心の知識基盤型社会では働き続けるために人的資本への投資が重要である。そのため、多くの国は保育サービスなど就学前教育を充実させることで、子どもへの社会的投資を展開している。しかし、財政上の制約などからすべての子どもには提供できず、結果として中高所得層に保育サービスの提供が偏る。すべての子どもへサービスを提供するならば、この偏りを是正する必要がある。フランスでは低所得層が利用しやすいよう保育所の利用調整を行っている。本研究では、認可外保育所なども含めた保育サービス全体を支援する体制が確立されたことで、保育所の「低所得ターゲティング」戦略で政策当事者が合意できたことを明らかにする。