研究課題/領域番号 |
23K01295
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分06020:国際関係論関連
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研究機関 | 関西外国語大学 |
研究代表者 |
酒井 英一 関西外国語大学, 外国語学部, 教授 (10388481)
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研究分担者 |
佐藤 洋一郎 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 教授 (90569782)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 国際関係 / 安全保障 / 経済 / インド / インド洋 / インド太平洋 / 戦略 / 島嶼国 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は日米豪印間のインド太平洋地域における外交協力の実態を、島嶼国に焦点を当てて調査分析するものである。日本、アメリカ、オーストラリア、インドは自由民主主義、人権、法の支配という価値観を共有する。これらの国々がディエゴガルシア島(英領・米軍による基地貸与占有下にある)、セーシェル共和国、モーリシャス共和国、モルディブ共和国、スリランカ、アンダマン・ニコバール諸島(印)、ソロモン諸島、キリバス、パラオ、チュック(旧トラック)島において、どの様な安全保障政策上の協力をしてきているのかを調査分析し、日米豪印との関係性を「集団的擬似同盟」 であるとの新しい仮説を構築する。
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研究実績の概要 |
昨年の9月にドイツで開催された European International Studies Association (EISA) の年次研究大会に参加し、インドへの日本のインフラ事業輸出について論じた。具体的には JICA を司令塔としながら日本の民間建設業者とインドの業者の合弁事業の形態を取り、日本式の地下鉄を含む都市鉄道システムを建設するというものである。これにより日本の質の高いインフラ輸出をインドで実現するというものである。これは2016年に安倍首相が唱導した「自由で開かれたインド太平洋」ヴィジョンの大きな部分を示している。この論文を発表することで、会議参加者から多くのコメントを頂戴した。更に、同月の後半にはインドに行き、外務省の官僚にインタビューをすることができた。そこで日本とインドの関係について詳細なお話をお伺いすることができ、今後の研究の大きな糧を得た。更に、数名の地元の研究者と交流することができ、そこで今後のインド太平洋の国際関係において中国をどのように捉えるかについて各々の見解を披露する機会を得ることができた。そこで明確になったのは、日本人が思っている以上にインドにとって日本の重要性は相当に大きなものがあり、今後日印関係は日本外交の重要なファクターになっていくというものである。特にインドにおける日本の ODA と事業展開は日本の戦略的観点から見た場合そのウェートは非常に大きいと時間できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現時点で予定している現地調査の対象となっている場所には訪問が完了している。ただモルディブ共和国に昨年もし行けたらと考えていたが、それは叶わなかったので、本年何とかして訪問を実現したい。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度はインドとヨーロッパへの訪問が主な活動であったが、今年度は、インド隣国のモルディブ共和国を訪問する予定でいる。そこで外務官僚にインタビューを試みる予定である。
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