研究課題/領域番号 |
23K01324
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07020:経済学説および経済思想関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
牧野 邦昭 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (20582472)
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研究分担者 |
吉野 浩司 鎮西学院大学, 現代社会学部, 教授 (40755790)
渡辺 恭彦 京都大学, 大学文書館, 特定助教 (90817727)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2027年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 高田保馬 / 社会学 / 経済学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、戦前に社会学者及び経済学者として活動し、日本の社会学や経済学の発展に大きな影響を与えた高田保馬が残した京都大学所蔵「高田保馬関係資料」や関連する新資料の調査・整理を行う。またそれを利用して、早い時期に世界に伍して独自の理論を構築しようとし、また様々な社会的活動を行った日本の社会科学系の知識人の活動の一例として高田を分析し、またその資料を他の研究者にアクセスしやすくすることで、関連する研究を活性化させ、格差社会や食糧問題などが注目されている現在において高田の理論と活動がどのような現代的意義を持つのかを考察する。
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研究実績の概要 |
1.本研究の主要な研究対象である京都大学大学文書館所蔵高田保馬関連資料のうち、主要なものの撮影・電子化を行った。特に、高田が受けた授業や考えをまとめる際に使ったノート類を資料の中で優先して撮影した。撮影データは研究代表者・分担者間で共有を行った。 2.2023年5月27日(土)に京都大学にて開催された高田保馬記念講演会「高田保馬の生涯と学問」(京都大学大学院経済学研究科・京都大学経済学会共催)において、研究代表者の牧野と分担者の吉野が、野原慎司氏(東京大学)とともに高田保馬に関する講演を行った(牧野「高田保馬の社会学と経済学」吉野「高田保馬の学問と故郷三日月村」)。この講演を基にして『経済論叢』(京都大学)第197巻第2号、2023年12月に牧野と吉野の論文が掲載され、オンライン上で公開された(牧野「高田保馬の社会学と経済学 --「理論」と「時論」」)、吉野「高田保馬の学問と家郷三日月村 --弱きもののための「耐乏」の思想--」)。 3.分担者の吉野は、高田保馬の故郷である佐賀県小城市において以下の講演を行った。 2023年6月18日(日)三日月映画企画会議(場所:牛津公民館)「高田保馬の生涯と学問と小城」 2023年12月16日(土)三日月映画企画会議(場所:ドゥイング三日月)「高田保馬と池田家の人々」 4.2024年3月1日(金)に京都大学大学文書館にて、高田保馬関連資料の調査および今後の研究の進め方についての相談を研究代表者・分担者で行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究分担者の渡辺が京都大学大学文書館から大阪産業大学に移籍することになったため、京都大学大学文書館所蔵高田保馬関係資料の撮影を当初の予定よりも前倒しで行った。 京都大学および高田保馬の故郷である佐賀県小城市での講演を行い、論文も掲載されるなど、研究成果も順調に発表できている。
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今後の研究の推進方策 |
1.2023年度に撮影した京都大学大学文書館所蔵高田保馬関係資料の電子データの整理を行うとともに、それを用いて高田保馬の思想形成の研究を行っていく。 2. 2024年6月8日(土)に中央大学経済研究所公開研究会(共催・日本人口学会)において牧野と吉野が研究を基にした報告を予定している(吉野「マルサス人口論はいかに受容されたか:「マルサス生誕150年記念講演会」(1916年)に着目して」牧野「高田保馬の人口論」)。
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