研究課題
基盤研究(C)
本研究では、家計の就業者が負の健康ショック(ここでは入院)に襲われた場合、家計内の自己保険がどのように機能するのか、わが国の家計のパネルデータを用いた実証分析を行う。自己保険とは、家計の構成員が負の健康ショックに直面した場合、健康ショックを軽減するために、自らリスクを負担する行動のことである。配偶者がいる場合には、その配偶者の労働供給行動の変化が予想される。また、無配偶者の場合には自らが蓄えた資産の取り崩しによって負のショックを相殺する行動が予想される。このように本研究では、配偶者の有無等の世帯形態の違いによって自己保険の機能がどのように異なるのか、定量的分析を行う。