研究課題
基盤研究(C)
国際社会がパンデミックのような未知の問題に直面したとき,各国政府は試行錯誤によって「正しい政策」を見つけ出さなければならないが,こうした国際社会における政策実験(policy experimentation)の効率性は,国家間に作用する外部性の効果によって大きな制約を受ける.本研究では,複数の意思決定主体(政府)間の相互依存性を明示的に導入した新しい政策実験モデルを構築し,国際社会における知識探索の動学的・漸近的性質とその厚生含意を明らかにする.また,知識探索の効率性向上に寄与する国際政策協調のあり方を検討し,それを達成する実行可能なガバナンス構造を模索する.