研究課題
基盤研究(C)
民族や宗教などの多様性は、その社会に新たな発想をもたらすことを通じてイノベーションや競争力強化に寄与する可能性を持っている一方で、排他性を高めて社会の衝突・摩擦を生じさせる要因にもなりえる。本研究は、東南アジアに位置するインドネシアとマレーシアを事例としながら、民族や宗教などの点における多様性が、労働市場においてどのようなメカニズムで賃金格差を生じさせているのかについて、「Blinder=Oaxaca流の差別」の概念に基づいた分析を行う。