研究課題/領域番号 |
23K01378
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
三輪 加奈 長崎大学, 経済学部, 教授 (00552001)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 子どもの多次元貧困 / 非農業就業 / カンボジア農村 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、子どもの貧困、特に子どもの多次元貧困(multidimensional child poverty)に注目が集まっており、これは家計レベルでの所得貧困では十分な把握が難しいこと、また子どもの年齢によりその構成要素が異なることなどから、より詳細な研究分析が求められている。 本研究の目的は、開発途上国の一つであるカンボジアの特に農村部における子どもの多次元貧困に着目し、農村部での非農業部門への就業機会の拡大がどのような影響を与えるのかについて、計量経済学的な実証分析により明らかにすることである。
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研究実績の概要 |
本研究は、カンボジアの特に農村部における子どもの多次元貧困(Multidimensional child poverty)に着目し、農村部での非農業部門への就業機会の拡大がどのような影響を与えるのかについて、計量経済学的な実証分析により明らかにすることを目的としている。 令和5年度は、先行研究のレビューを進めるとともに、9月にカンボジア現地での家計聞き取り調査を実施した。調査では、調査対象となった世帯の全般的な情報に加え、調査地域・世帯員の非農業部門への就業の現状、子どもの栄養状態を測るための身長・体重の計測データなど多次元貧困を特定するために必要な情報やデータを収集することができた。 今年度の現地調査で収集したデータと、研究代表者の過去の研究において収集したデータを併せてパネルデータとし、それを用いた研究分析を行い、国内学会での報告も実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度である2023年度では現地調査の実施に加え、複数年のパネルデータによる研究分析も進めることができた。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度も2023年度と同様にカンボジア農村での調査を予定している。2年連続で調査をすることで、環境変化などを観察しパネルデータ分析につなげる。また、農村部での非農業部門への母親などの就業が子どもの多次元貧困に与える影響と、非農業部門の拡大が子どもの多次元貧困にもたらす変化についても考察する。
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