研究課題
基盤研究(C)
国民経済に大きな影響を与えうる経常収支と政策によってある程度コントロール可能な為替レートの関係を定量的に明らかにする。本研究計画では特に経常収支にみられる、人口動態をはじめとする様々な要因による長期的な変動とその急激な変化を考慮し、また為替レートにも長期成分を仮定し、これまでのモデルにフレキシブルなトレンドを許容することによって経常収支と為替レートの関係を探る。具体的にはベクトル自己回帰 (VAR) モデルに非対称性を加え、さらにVARも包括する多変量状態空間モデルによってトレンドに構造変化が起こりうるモデルを推定した上で、インパルス応答関数によって為替レートによる経常収支への影響を見る。