研究課題
基盤研究(C)
本研究は総貿易量の輸出入企業への偏りに注目して、企業の輸出入選抜に関する新たな理論構築と政策的含意の発信を目指す。国際貿易において最終財の輸出だけでなく、中間財の輸入も行われる場合には、輸出入企業に貿易量が大きく偏る傾向があり、従来の貿易利益や政策的含意が変容する可能性がある。本研究の目的は、企業の輸出入行動の相互依存関係を考慮に入れた新しい貿易理論および貿易政策の発信を追求することである。具体的には、下記の3つのテーマを設定する。(1) 輸出入を行う企業へ貿易量が偏ることの厚生的含意(2) 中間財と最終財の貿易パターンの内生的な決定要因(3) 中間財と最終財の依存関係を考慮に入れた貿易政策