研究課題
基盤研究(C)
先進国経済・財政状況の悪化を背景に、政府開発援助(ODA)が被援助国のみならず援助国にもたらす経済効果に注目が集まっている。本研究では、日本のODAとインフラ輸出の間に存在するメカニズムを明らかにすることを目的とし、援助形態別のODAの効果測定、円借款プロジェクト受注に関する決定要因、ODAのインフラ輸出促進効果を高めるための課題とその解決策、に取り組む。本研究によって得られる成果は、初めてODAのインフラ輸出促進のメカニズムを定量的に明らかにするという点において、援助の経済学の発展に寄与するとともに、我が国における証拠に基づく政策立案の推進にも寄与することが期待される。