研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、ゼロ金利制約下における公共投資の経済効果を、地域レベルのデータと企業レベルのミクロデータを用いて、定量的に計測することである。最初に、金融政策がゼロ金利に陥った1990年代後半以降とそれ以前の期間とに分けて、長期停滞経済下における公共投資が地域活性化・地方創生の手段として有効であったか否かを明らかにする。次に民間投資を対象として、企業レベルのミクロデータを用いることで、公共投資が中小企業支援や創業支援に貢献し得るのか否かについても検証する。いずれも日本では先行研究がなされていないテーマであるため、新しい政策的含意が得られることが期待される。