研究課題
基盤研究(C)
本研究では、①財政ルールを導入した財政の持続可能性の分析、②財政再建の手段として、消費増税や所得増税、もしくは歳出削減のいずれか望ましいかについての比較検証、および③財政再建のコストが分野別経済変数に与える影響についての検証について取り組む。①については長期の観点に立ち、財政が持続可能になる状況について、世代重複モデルを用いて分析する。②および③については、財政再建に伴う経済に与える影響という短期の観点に立ち、ニューケインジアン型動学的確率的一般均衡モデルをもとに、マクロおよび産業部門(品目)別データを用いて、消費者や生産者、財政ルールなど構造パラメータを推定することで定量的に分析する。