研究課題
基盤研究(C)
本研究では、短期的な回復を伴う負のショックに対する株価の反応の違いが株式デュレーションによって説明されるのかどうかを明らかにする。COVID-19パンデミックでは、企業の直近のキャッシュフローは棄損された可能性はあるものの、負のショックからの回復は早く、遠い将来の期待キャッシュフローが受けた影響は限定的であると考えられる。株式デュレーションの違いがパンデミックに対する反応の違いと整合的であるかどうか、また、株式の期間構造に関する先行研究と整合的かどうかを示す。さらに、今回のパンデミックでは複数回にわたって感染拡大が起きていることから、投資家の学習の過程についても分析を試みる。