研究課題
基盤研究(C)
この研究の目的はコーポレートガバナンスと人的資本投資およびその開示の関係について実証的に分析することである。人的資本投資が長期的に企業価値を高める効果があると投資家や社外取締役が考えるのであれば、コーポレートガバナンスが充実している企業では積極的な人的資本投資が行われるであろう。一方、人的資本投資は短期的には費用であると投資家や社外取締役が考え、かつ、企業が短期的な利益を重視するのであれば、逆の関係もありうる。近年、人的資本投資に対する注目が高まっている一方で、実証的な分析は多くはない。そこで、本研究では日本企業のデータを用いてこの関係を分析する。