研究課題
基盤研究(C)
近年の証券を取引する「場」が証券取引所のみならず,取引所外の様々な取引の「場」が選択可能となっている。このような環境下で,大量の証券を自動で売買するような機関投資家にしてみれば,同一の証券を複数の取引の「場」を用いることにより,意図せずとも相場操縦のような不正取引を行ってしまう可能性がある。本研究では,このような自動取引においてあらかじめ価格を操作しないようなアルゴリズムの構築,及びそのような不正取引が行われるインセンティブがなくなるような取引所外における取引の「場」の環境の構築(例えば手数料の設定等)を,機関投資家及びブローカー双方の視点からおこなう。