研究課題
基盤研究(C)
時間とともに不確実に変動する経済変数(株価、利子率、企業の資産-負債比率など)をマルコフ過程と呼ばれる数学的モデルで表現し、マルコフ過程が有限時間で消失する場合に、ある水準を最後に通過する時刻を研究の対象とする。企業がデフォルトするときの資産-資産比率の推計や、当該水準の上と下でマルコフ過程のパラメータが異なる場合の最終通過時刻の分布などを解明したいと考えている。デフォルト時における資産-負債比率のより正確な推定は貸出を行う金融機関のリスク管理上重要である。