研究課題/領域番号 |
23K01487
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07070:経済史関連
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研究機関 | 東北学院大学 |
研究代表者 |
白鳥 圭志 東北学院大学, 経済学部, 教授 (70337187)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2027年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2026年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 商業集積 / 江差湊 / 地方資産家 / 地域振興 / 北前船 / 地方名望家 / 西津軽 / 西渡島 / 関川家 / 江差銀行 |
研究開始時の研究の概要 |
蝦夷地江差湊の商業集積が、近世・近代移行期における江差地域の経済発展と衰退に果たした役割を検討する。北前船が衰退する明治20年代以前における同地の資本蓄積の実態を、北前船との取引関係、津軽、西渡島両地域との関係で、関川家を中心とする商家経営に焦点をおいて明らかにする。その上で、明治20年代の北前船の衰退に対応した、江差商人の地域経済振興(再編成)のための行動を、江差銀行や諸企業の設立と経営の内容に踏み込んで検討する。これら銀行や企業の経営挫折、江差商人の東京への移住後における江差地域の衰退、「工業化から取り残された地域」になっていく過程を実証的に明確化する。
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研究実績の概要 |
本年度は、ここ数年の無理がたたり体調を崩したために、予定していた調査は実施できなかった。このため、研究を進捗させることが、殆どできなかった。 本年度は、この間、発表された関係研究を読み、研究状況を確認したうえで、研究状況の中での位置づけの再確認を行った。このほか、以前、収集していた関連資料を読み、研究の可能性を探る作業を行った。 あわせて、以前、収集した関川家文書のデジタル化作業を、一部だけであるが行った。昔の解像度の低いカメラで撮影したため、史料が読みにくくなっていることに気が付いた。特に、『関川家日記』については、再度、新しいカメラで撮影作業をやり直して、デジタル化を進める必要性があることを認識した。 『江差町史』の掲載の史料から、やはり江差湊はハブになり、津軽半島、西渡島との交易がおこなわれていたことが確認された。江差湊での口銭収入の状況や、取引されていた商品、江差商人の収益といった諸点を、とりあえず、関川家に即して明らかにすることが、来年度以降の課題になることが確認された。このほか、明治10年代には、江差湊の資産家は、未だ江差地域に経済発展の可能性を見出していたことも分かった。なぜ、この時期まで、江差商人たちは、この地域に経済発展の可能性を見出していたのか、この点を明らかにすることも、来年度以降の課題になることも明らかになった。あわせて、明治20年代後半以降、彼らは、江差を離れて、ビジネスの基盤を東京などに求めるようになる。このような認識の変化が起こった背景を追究することも、来年度以降の課題になることが確認された。 今年度は、体調の都合もあり、主に来年度以降、明らかにすべき課題を明らかにする作業を行う一年になった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
上述のとおり、体調を崩してしまった1年間になってしまった。それゆえ、予定していた史料収集ができなかった。そのため、これまで集めた資料を再検討して、研究の可能性を探る作業や、この間、公表された関連諸研究を読み、研究状況の中での位置づけを考えることしかできなった。このほか、これまで収集した資料や、既発表資料を読んで、来年度以降、明らかにすべき課題を確認する作業を行うにとどまった。体調不良のためとはいえ、大変申し訳なく思う。2024年度は、遅れを取り戻すために、努力を重ねたい。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、明治期に入り、企業設立を活発化させていく時期についての史料を収集する。あわせて、関川家『日記』の解読を行い、どのような商業経営、漁業経営を行っていたのかを、戦略面を中心に明らかにしていく。
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