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外国人技能実習生の基幹労働力化と人材育成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K01512
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分07080:経営学関連
研究機関高崎経済大学

研究代表者

永田 瞬  高崎経済大学, 経済学部, 教授 (70550440)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
キーワード外国人技能実習生 / 基幹労働力化 / 人材育成 / 農業
研究開始時の研究の概要

本研究では、アンケート調査及び個別企業への聞き取り調査を通じて、農業と縫製業における職務内容の把握、段階的な技能習得、およびそれらを評価する公正な人事制度の条件を検証する。具体的には、群馬県嬬恋村のキャベツ産地、岡山県倉敷市の縫製産地を対象として、外国人技能実習生に求められる職務、期待される役割などについて聞き取り調査を行う。

研究実績の概要

23年度は農業分野の人材育成、嬬恋村農業の歴史的発展に関する文献収集と予備調査を実施した。
第1に、嬬恋村キャベツ生産に関する代表的研究として、宮地忠幸(2006)「市場環境変化に対する野菜産地の対応とその課題」『日本大学文理学部自然科学研究所紀要』41号を中心に整理した。同論文では、戦後日本の農業の大量生産化を促す政策的要因として、産地指定制度をあげ、嬬恋村農業はキャベツ産地指定の元で、東京市場の供給源として発展してきたことを明らかにしている。
第2に、JA嬬恋村関係者(農家)へのアンケート調査の項目を準備した。農家における家族経営の実態と外国人労働者の受入数、および外国人労働者が農業経営に果たす役割を数量的に確認することを目的としている。アンケート準備段階のものを予備調査で活用し、実施に備えた。
第3に、西野寿章・高崎経済大学名誉教授が過去に調査を行った嬬恋村の商系農家を訪問し、早朝のキャベツ収穫作業を見学した(2023年9月5日)。カンボジア出身の特定技能労働者5人、家族5人のキャベツ収穫、段ボールへの箱詰め、段ボールの集荷場への移動などの労働過程を1時間程度観察した。文献調査で十分に理解することのできなかった、キャベツ作業の収穫過程の概要を観察することができた。
第4に、JA嬬恋村と嬬恋村役場農林振興課への聞き取り調査を行った(2023年11月20日)。JA嬬恋村では、2023年度から1年を超えて外国人技能実習生を受け入れる方針であること、嬬恋村役場では、国有地の払い下げ後の国営、県営のパイロット事業が農地拡大と大規模化をもたらした条件であることを伺った。調査を通じて、『嬬恋村農協史』(1990年)、パイロット事業報報告書『豊かな明日への緑の大地』(2002年)などをお借りすることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

9月と11月の2回の現地調査を通じて嬬恋村農業の現状について、基本情報を整理することができた。また、文献調査と予備調査を踏まえ、『農林業センサス』など政府の基本統計を用いて、嬬恋村キャベツ農業と外国人労働者の役割に関する知見を『日本の科学者』2024年4月号の特集記事に寄稿することができた。

今後の研究の推進方策

2024年3月にJA嬬恋村の協力を得て、外国人労働者を受け入れる予定の農家に対するアンケートを収集することができた。年度末であったため、アンケート内容のデータ化や分析などを進めることができなかったので、今後は第1に、アンケート調査の整理を行っていく。第2に、すでに予備調査でご協力いただいた農家、アンケートで聞き取りに協力することを許諾していただいた農家への聞き取り調査を進める。第3に、特定技能労働者、技能実習生への個別の聞き取りが可能かどうか準備を進めていく。第4に、予備調査では、JA嬬恋村以外で特定技能労働者の受け入れを進めている嬬恋キャベツ振興事業協同組合等の存在が確認できている。これらの特定技能労働者を受け入れる協同組合への聞き取りが可能か準備を進めていく。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 農業における雇用労働力と外国人労働者2024

    • 著者名/発表者名
      永田 瞬
    • 雑誌名

      日本の科学者

      巻: 59 号: 4 ページ: 28-34

    • DOI

      10.60233/jjsci.59.4_28

    • ISSN
      0029-0335, 2758-853X
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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