研究課題/領域番号 |
23K01518
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 国際基督教大学 |
研究代表者 |
稲葉 祐之 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (00363995)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2026年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 社会問題の解決策のスケールアウト / スケールアウト・プロセス / スケールアウト・メカニズム / ソーシャル・イノベーション / 社会企業家 / 社会問題の解決 / ソリューション / スケールアウト |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、社会問題の解決策(ソリューション)が他のプレイヤーたちに受け入れられて追随者が生まれ変革が拡散してゆくという、ソリューションのスケールアウト・プロセスを分析し理論化することである。より具体的には、典型的なスケールアウトの事例である「こども食堂」のスケールアウト・プロセスに注目し、事例研究によりソリューションの有効なスケールアウト・メカニズムを分析し、理論化することを目的とする。本研究では、「こども食堂」などのケースを対象に、記述統計データおよび定性データを元にしたソリューションのスケールアウト・プロセスとメカニズムに関する理論産出を行ってゆく。
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研究実績の概要 |
本研究は、社会問題の解決策(ソリューション)が他の解決の担い手(プレイヤー)たちに受け入れられて追随者が生まれ、ソーシャル・イノベーションが拡散してゆくという、ソリューションのスケールアウト・プロセスと有効なスケールアウト・メカニズムを理論化することを目的としている。本研究初年度は、スケールアウトに関連する諸文献のレビューを行うとともに、こども食堂に関する先行研究のレビューを行い、ソリューションの出現とその伝播、追随者の発生とソリューションの実行に関する分析枠組みを構築した。また並行して1.企業家メンタリングの研究、2.マーケティングの研究を行い、論文を作成した。さらに企業家および社会企業家についての文献などの執筆を行った。主な実績は以下の通りである。 - Takeuchi, Airi, and Yushi Inaba, 2023. Entrepreneurial Mentoring: Informal Mentors and Mentoring Relationship with Entrepreneurs. The Journal of Social Science (International Christian University Social Science Research Institute). No.90,pp.25-50. http://doi.org/10.34577/00005233 - 中野杏美・稲葉祐之,2023.「文化の輸出:日本食品企業の米国市場における商品普及プロセス」『社会科学ジャーナル』(国際基督教大学社会科学研究所),No.90,51-76頁. https://doi.org/10.34577/00005234 - 松塚夢・稲葉祐之,2023.「日本の漫画業界における海賊版利用者の正規サービスへの取り込み」,『日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス(ISSN 2188-1677)』第12巻,300-306頁.https://www.j-mac.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2015/01/proceedings12.pdf
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究はおおむね順調に進捗している。本研究初年度は、スケールアウトに関連する諸文献のレビューを行うとともに、こども食堂に関する先行研究のレビューを行い、稲葉(2016)もあわせて、ソリューションの出現とその伝播、追随者の発生とソリューションの実行に関する分析枠組みを構築した。 稲葉祐之,2016.「社会問題の解決システム:社会企業家と問題解決コミュニティ」,加護野忠男・山田幸三編,『日本のビジネスシステム:その原理と革新』,有斐閣,269-289頁.(ISBNコード978-4641164918)
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今後の研究の推進方策 |
研究計画に沿って、研究を進める。2024年度前半の6ヶ月間は、英国オクスフォード大学日産日本学研究所の訪問研究員として、在外研究を行う。オクスフォード大学でアクセス可能な文献・図書を元に資料収集と文献のレビューを行う。
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