研究課題/領域番号 |
23K01522
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
林 祥平 明治学院大学, 経済学部, 准教授 (30757109)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | リモートワーク / 革新的仕事行動 / 知識共有 / テレプレッシャー / 境界横断 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は物理的な職場から離れて働く人たちが如何に自己管理し仕事に臨むかを明らかにし、それを組織が支援する方法について検討するものである。この目的を明らかにするため、産業を問わず広くリモートワークの在り方を調査・検討するとともに、特定企業への量的・質的な調査から具体的なマネジメントについても検討をしていく。こうした結果、従来の対面を想定したマネジメントとは異なる、非対面で効果を発揮するマネジメントの可能性について明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、従業員の勤務時間外の過ごし方に組織が如何に関与できるのかを明らかにし、リモートワークの生産性最大化を目指すことである。2023年度は1本の論文執筆・投稿と2つの調査・研究報告を行った。第1に、科研費採択前に実施していた調査から得られたデータを使い、リモートワーク頻度、勤務時間後の情報通信技術(ICT)の使用、勤務時間外の仕事との精神的距離(心理的離脱とポジティブ内省)、情緒的疲弊の関係を検討した。分析の結果、勤務時間後に仕事のためにICTを頻繁に用いるほど、仕事のことを考え続け、疲弊させることが示された。また、これらの関係はリモートワークを頻繁に起こっているほど悪化することが示された。これらの結果は論文にし、海外ジャーナルで現在査読を受けている。第2に、リモートワーカーを抱える職場の風土(対面風土)がリモートワーカーの仕事態度に与える影響についてインターネット調査を実施した。分析の結果、対面風土を持つ職場に在籍し、高頻度でリモートワークをする従業員は革新的仕事行動をとるが、知識共有には消極的になることが示された。第3に、情報通信技術(ICT)が勤務時間外の従業員にプレッシャーを与えるメカニズムについてインターネット調査を実施した。分析の結果、上司の支援が職場への貢献に対する義務感を持たせ、それがプレッシャーを醸成することが示された。これらのことから、職場や上司のマネジメントが職場外、あるいは勤務時間外の従業員に影響することが示唆される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
質問紙調査から得られた結果を学会や研究会で報告し、そこで得られたフィードバックをもとに現在論文化作業を進めているため
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今後の研究の推進方策 |
勤務時間外の従業員の態度にリーダーシップが与える影響について、量的・質的調査を実施する予定である
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